Vol,5




線の流れをシャープにするために
カッターで削って形を整えていきます。
今回も画像が多いですので
ジグザグに見ていってくださいね。→




本体の羽根の部分に角度をつけることにしました。
その方が形がシャープになりますし
デザインに厚みが出ますから。





裏側には上の画像のように角度をつけました。





羽根の線もシャープになるように
少し面を作ることにしました。
こうしたことは見ているうちに、なんとなく
そうした方がいいかな思うわけですね。
そうした方が線が生きるぞ、と。





本体に取り付ける部分を作ります。
もちろんこの部分の線の流れも
羽根と同じ方向に流れるようにします。





ムーブメントを取りつける文字盤パーツを
本体に合わせてみますと、若干厚すぎるので
少し削ることにしましょう。





描いたラインまで削っていきます。





外側に粘土を貼り付けて、ひとまわり大きくします。
ところがこのあとアクシデントが発生して
せっかく作った文字盤パーツが粉々に!
詳しいことは言えませんが、粘土を乾かそうと思って
何気なく車の屋根の上に置いたのですが
それを忘れて車で出かけてしまったのですな。
そのあとどうなったかは秘密です。
こんなことはいつものこと。
また作ればいいさ!





ある程度滑らかにしたらシルバーのラッカーを吹き付けます。
もちろん仕上げではなく、粘土の表面を固めるためと
表面のでこぼこをわかりやすくするためです。
石粉粘土は削りやすいので
やすりをかけていると、削れ過ぎてしまうのですね。
だからラッカーで表面をコーティングして
少し固めるのです。










 本体の基本的な形が出来上がりました。
もちろんまだまだいびつな形をしています。
これから削ったりへこみを埋めたりして
徐々に形を整えていきます。





表側に角度をつけるのなら
裏側にも角度をつけないとバランスがよくないですね。
「裏は見えないからいいのでは?」
そう思われるかもしれませんし
事実その通りなのですが
こうしたバランスは作る私には必要なのです。





本体に取り付ける羽根の曲線が気に入りません。
ちょっとカーブしすぎるので少し修正しましょう。





どうです? 上の画像よりも流れがよくなったでしょ?
シューーッと後方に流れができます。
この羽根の線の流れが、この時計を見た時の
イメージを左右します。
ですからとても重要なのですよ。





こんな感じで本体に付きます。
本体の接着部分もこれから作っていきます。
強度を考えて、ちょっと差し込むために
本体に穴を開けてそのまわりに
なんらかのデザインを施します。
まだどうするか決まっていませんけどね。





「だいたいこんなもんかな」 と厚さを決めました。
なんともはやおおざっぱなもんです。





削ったら小さくなりすぎてしまいました(笑)
これではバランスが悪いので
粘土をくっつけて少し大きくしましょう。





文字盤のことはしばし忘れて、とりあえず本体と
羽根の表面をやすりで滑らかにしましょう。





石粉粘土の白いままよりも、こうしてシルバーにしますと
ご覧のようにでこぼこがよく見えるようになります。
こうしたへこみをパテで埋めて、硬化したあとで
パテを削り、少しずつ滑らかにしていく作業が
これからず〜〜〜〜っと続くわけですよ。



パテ塗りが始まりますと、とりあえず次の工程に進んだという感じでホッとします。
まだ細かい部分のデザインが決まっていませんし、パーツによっては
どうやって型を取ったらいいのか、自分でもまだわからない物もあります。
そうしたことはサンドペーパーをかけながら、ぼぉ〜〜〜っとしているうちに
なんとなくデザインが出てきたり、型取りの方法を思いついたりするのですね。
必死に頭をひねらせることはしません。
なぜかと言うと、ひねっても出てこないのがわかっているから (笑)