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レジンの着色、染色法について




さてここでは着色と染色、つまりレジン液に色を付けて硬化させる 「染色」 の方法と、レジンが硬化したあとに表面に色を塗る 「着色についてご説明します。 染色と着色のテクニックをお覚えになると、作品の幅がさらに広がりますよ。
( ここではエポキシレジンは(株)ITWパフォーマンスポリマーズ&フルイズジャパンの 「エポキシレジン」 を、ポリウレタンレジンは平泉洋行の 「ハイキャスト」 を使用した場合の説明になっています )


1.エポキシレジンの染色方法について

このエポキシレジンは透明ですから、どんな色にでも染めることができます。 染料はエポキシレジン用のものを使います。
当アメージングで販売しています染料は、本来エポキシレジン用ではありませんが、20数年前に試してみたところ、レジン用の染料よりもきれいに着色できることがわかり、以来ずっと私が愛用している物で、当初メーカーでは 「エポキシレジン用ではありませんから、そうした使い方はしないでください」 と言っていたのですが、今ではすっかりレジン用の染料として世の中に定着しましたので、メーカーでも用途に 「レジン着色」 と記載するようになりました。
この染料をお求めになるために、アメージングにたどり着く方も少なくありません。


レジンを美しい色に染める染料

レジンを美しい色に染める顔料

染色サンプル
美しい色に染められたレジン 美しい色に染められたレジンアクセサリー



染料にはクリアーなものと、不透明な顔料がありますから、それぞれの用途に合わせて使い分けます。
透明感を楽しむならクリアーの染料、半透明や濁った色にしたいのでしたら、顔料を薄く溶いて使うといいでしょう。


美しい色に染められたレジンアクセサリー 美しい色に染められたレジン作品



染料はほんの少しでも結構染まりますから、色を見ながら少しずつ混ぜるようにします。 エポキシレジンはポリウレタンレジンと違い、見たままの色で固まりますから、色を作るのは簡単です。

プラモデル用のラッカーを染料代わりに使う場合は、アクリルラッカーかエナメルラッカーをお使いください。 ニトロセルロース系はレジンに溶けません。
そのほかプリンターのインクや、万年筆、サインペンのインクでも染めることができます。 この場合種類によりましては、レジンに溶けにくいものもあるようですが、よく混ぜ合わせればきれいに色をつけることができます。



2.フォグ染色法について

ここまでの説明は単一の色に染める方法です。 次は私が考えた 「フォグ染色法」 についてご案内しましょう。
Fogとは霧のこと。 その模様がまるで霧がたなびいているように見えるので、そう名付けました。(私は名前をつけるのが非常にへたなのでそのままの名前ですみません)
この染色法にはいろんなパターンがあり、その数は10通り以上になると思います。



A レジンを透明なまま、あるいは色を付けて型に流し入れて、少し時間を置いてレジンが冷めてから、針金や竹串などに染料をつけて、レジンの中に入れて線や丸を描くようにして、染料で幕かカーテンのように模様をつけます。 ある方は「オーロラのようだ」と、表現しました。
(「レジンが冷めてから」というのは、混ぜ合わせるときに、ドライヤーなどで温めた場合のことです)


注意!このときに針金や竹串で、自分の思い通りに染料の模様を作っても、レジンは目に見えないほどゆっくりと回流するため、硬化したときには全く違う模様になってしまいます。 また、はじめにあまり染料を動かしますと、回流のために染料が混ざり合って、単一色になってしまうこともあります。 ちょっと物足りないかな、と思うくらいでちょうどいいのです。



しかし薄いものを成型する場合はあまり回流しませんから、針金や竹串などである程度模様をつけたほうがいいでしょう。
少し難しいかもしれませんが、一度おやりになると、ここに書かれていることの意味がよくおわかりいただけると思います。
時間をかけて自然に模様をつけるのが「フォグ染色法」なのです。 作為的に模様をつけるよりも、自然の回流が生み出す模様のほうがはるかにきれいですよ。



 型にレジンを3分の2から半分程入れて、レジンが冷めるのを待ち、染料を1滴(お好みの量)落とします。 その染料の上に残りのレジンを流し入れて、染料を散らします。
あとは自然の回流に任せて硬化させます。




 レジンを少量取り分けて染料を混ぜ合わせて色を付け、あとはBと同じ手順で、流し入れたレジンの上に、色を付けたレジンをお好みの量落とし入れ、残りのレジンを流して散らせます。
こうしますと染料だけの場合とくらべまして、微妙に模様のでき方が違います。


 レジンを半分ほど取り分けて染料を混ぜ合わせ、先に透明なレジンを型に流し入れてあとから、染料を混ぜたレジンを入れる。どういう模様に固まるかはそのときの状況によって変わります。

 レジンを流し入れながら染料を落とす。 これも状況によってきれいに模様がついたり、単一色になったりします。

レジンの染め方画像 width= レジンの染め方画像

美しい色に染められたレジン作品 美しい色に染められたレジン作品


3.エポキシレジンの着色方法について

エポキシレジンはが塗料の定着が比較的いいです。 スプレーラッカーなどでも割とよく定着します。 着色をする前に食器用洗剤で洗って、シリコンなどの汚れを洗い落としておきますと、さらに定着がよくなります。 その際には必ず 「水」 で洗ってくださいね。 お湯で洗いますと、表面が白濁することがあります。




4.ポリウレタンレジンの染色方法について

この場合のポリウレタンレジンはホワイトタイプです。 似た色に「アイボリー」というものがありますが、これは「乳白色」ですから、染色には適していません。

染めるには二通りのやり方があります。 ひとつは成型後、染料に浸して染める方法。 もう一つは今回ご説明します、成型前のレジンに染料を混ぜて色をつける方法です。
まず染料の種類ですが、エポキシ用ウレタン用などいろいろありますが、あまり違いにこだわることはないようです。 私はあまり考えずに選んでいます。

また染料はレジン用でなければいけないかというと、実はそうでもないんです。 先ほど着色の項で出てきました、ラッカーでも染めることができます。 要するに顔料であればいいのでしょうね。
ただし水溶性のものは、レジンが水分を吸って劣化してしまいますから使えません。

塗料はたいてい顔料が沈殿して、溶剤やクリアーラッカーと分離していますから、上澄みを捨てるか、別の容器に移し替えて顔料を利用するといいでしょう。 プラモデル用のラッカーは、色がきれいで種類もたくさんありますから、これを利用されると値段も安く(120円)、量も少なくて便利ですよ。


染料を混ぜるのは主剤でも硬化剤でもどちらでも結構です。 (当サイトで販売しています染料の説明書には、A液に混ぜる、とありますが)
ジャムなどの密閉できる小さなビンや、ペットボトルなどにレジンと染料を入れて、よく振って混ぜ合わせるといいです。(ふたをきっちり締めないと飛び散って大変なことになります、私のように。 一応ティッシュペーパーなどで覆いをして振るといいでしょう)

染料を混ぜると思い通りの色になりますが、硬化したときには白を混ぜた色になることをお忘れなく。 何度か試しに成型して染料の濃さを調整します。
私の経験ではグリーンはあまりきれいな色に仕上がりません。 ライトグリーンや黄色にブルーやライトブルーを混ぜて色を作った方がいいかも知れません。色を作るのも楽しみのうちです。



5.ポリウレタンレジンの染色方法について

この場合のポリウレタンレジンはホワイトタイプです。 似た色に「アイボリー」というものがありますが、これは「乳白色」ですから、染色には適していません。

染めるには二通りのやり方があります。 ひとつは成型後、染料に浸して染める方法。 もう一つは今回ご説明します、成型前のレジンに染料を混ぜて色をつける方法です。
まず染料の種類ですが、エポキシ用ウレタン用などいろいろありますが、あまり違いにこだわることはないようです。 私はあまり考えずに選んでいます。

また染料はレジン用でなければいけないかというと、実はそうでもないんです。 先ほど着色の項で出てきました、ラッカーでも染めることができます。 要するに顔料であればいいのでしょうね。
ただし水溶性のものは、レジンが水分を吸って劣化してしまいますから使えません。

塗料はたいてい顔料が沈殿して、溶剤やクリアーラッカーと分離していますから、上澄みを捨てるか、別の容器に移し替えて顔料を利用するといいでしょう。 プラモデル用のラッカーは、色がきれいで種類もたくさんありますから、これを利用されると値段も安く、量も少なくて便利ですよ。


染料を混ぜるのは主剤でも硬化剤でもどちらでも結構です。 (当サイトで販売しています染料の説明書には、A液に混ぜる、とありますが)
ジャムなどの密閉できる小さなビンや、ペットボトルなどにレジンと染料を入れて、よく振って混ぜ合わせるといいです。(ふたをきっちり締めないと飛び散って大変なことになります、私のように。 一応ティッシュペーパーなどで覆いをして振るといいでしょう)

染料を混ぜると思い通りの色になりますが、硬化したときには白を混ぜた色になることをお忘れなく。 何度か試しに成型して染料の濃さを調整します。
私の経験ではグリーンはあまりきれいな色に仕上がりません。 ライトグリーンや黄色にブルーやライトブルーを混ぜて色を作った方がいいかも知れません。色を作るのも楽しみのうちです。
以上が基本的なテクニックで、これにいろいろなアレンジを加えることにより、様々な模様の作品を作ることができるのです。 たとえば、下の画像のフォトフレームには4色の染料を使っています。
クリアーのオレンジ、濃いオレンジ、茶色、それと顔料の白の4色です。 こうしていくつもの色を使うことで、深みのある色合いの作品に仕上げることができるのです。


美しい色に染められたレジン作品

もちろんただ色をたくさん使うだけでなく、染料の濃さや量、型に落とし入れるタイミングなどもとても重要なことです。 両面型で立体成型をする場合、シリコン型の中の様子を見ながら染料を落とすことができませんから、どんな風に混ざっているか、想像しながら染料を落とし入れていきます。
きれいに成型できることもあれば、気に入らないこともあります。 でもそこが手作りの楽しさですよ。