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シリコンモールド(型)の作り方と注意点

自作したシリコンモールド(型)とモールドで固めたレジン作品

シリコンモールド(型)の作り方は片面型も両面型も作り方は
とても簡単、どなたでも必ず作れます。
シリコンでモールドが自作できるようになりますと
レジンでの作品づくりの世界が無限に広がりますよ。

市販のモールドでは出せない個性を
あなたの創作に生かしていきましょう!
ぜひチャレンジしてみてくださいね!


↓こちらのレッスン動画で、『片面モールド』『両面モールド』の作り方と
レジンの成型の仕方を学べますよ!






まず最初に、最近はシリコンモールドと言いますと
市販の半透明なモールドを思い浮かべる人が多いと思います。
あの半透明なシリコン素材は、元来レジン成型に不向きでした。

2010年頃に『オルゴナイト』が流行りはじめました。
オルゴナイトはピラミッド型のレジンの中に
金属コイルや鉱石などを配置することで
神秘的なパワーが下りてくる、といったような
スピリチャルグッズですが(私はよくわかりません)
金属コイルや鉱石などを配置するのに
従来のシリコンモールドでは中が見えませんから
「配置しにくい」「中が見えるモールドが欲しい」
というご要望が多くなったため
半透明なモールドが販売されるようになりました。

その後、UVレジンが普及するようになりますと
光を通す半透明なモールドは都合がよくて
現在、半透明なモールドが主流となっています。

当初は品質が悪く、レジンがくっついてしまったり
レジンの表面が白濁したりしましたが
最近の物はだいぶ良くなったようですね。
それでも型離れはあまりよくないようで
モールドからレジンを取り出すのに
苦労している動画をSNSでよく目にします。

半透明なシリコン素材は
『原材料の値段が高い』 『型離れがよくない』
『レジンが硬化する時の発熱によって表面から気泡が発生することがある』

エポキシレジンに使う意味がありませんね。

エポキシレジンは2液を混ぜ合わせることで
化学反応が起きて固まるレジンですから
半透明でなくてもいいわけです。
それで私のところでは30年以上愛用している
レジン成型に適したシリコンを使用し、販売もしています。


1 シリコンモールドの作り方(型の取り方)と注意点
原形には型の取れるものと取れないもの(モールドが作れるものと作れないもの)があります。
まずは基本中の基本、原形のことからご説明します。
次の絵をご覧下さい。 これは原形の断面図です。
図1
シリコンモールドが作れる原形の形を図形で示している画像 シリコンモールドが作れる原形の形を図形で示している画像 シリコンモールドが作れる原形の形を図形で示している画像 シリコンモールドが作れる原形の形を図形で示している画像
これらの原形は型を取ることが出来ます。

図2
シリコンモールドを取ることができない原形の形を図形で示している画像 シリコンモールドを取ることができない原形の形を図形で示している画像 シリコンモールドを取ることができない原形の形を図形で示している画像
これらは型を取ることが出来ません。
違いがお分かりになりましたか?
では図2を実際に型を取るとどうなるか見てみましょう。


シリコンモールドを取ることができない理由を図形で示している画像

左はシリコンを流し入れたところです。 ○の部分がひっかかってしまい原形を型から抜き出すことが出来ません。 これが型取りの基本です。 それは複雑な型でも同じことです。




では型の種類についてご説明します。 おおまかに次の3つに分けることが出来ます。


片面シリコンモールドの種類を図形で示している画像 両面シリコンモールドの種類を図形で示している画像 両面シリコンモールドの種類を図形で示している画像

この他にもいくつか種類がありますが、だいたいこの3つの応用です。
2、3の両面型は道具が必要ですし、ちょっとむずかしいので
まずは簡単な1の片面型から始めましょう。

これはゼリーやプリンを作るのと同じ単純な型ですが
市販のレジン製品のほとんどがこの型で作られています。
たとえばキーホルダー、アクセサリーパーツ、
冷蔵庫などにつけるマグネット、フォトフレーム
ほかにも工夫次第でいろいろなものを作ることができます。


まずは型を取る原形を用意します。
身近にあるものでも、ご自分で作ったものでもなんでもどうぞ。
ただしシリコンがしみこむような素材は
そのままでは型を取ることができません。
またガラス製のもの、陶器、陶磁器なども
種類によってはシリコンがくっついてしまって
取れなくなることがあります。

どんな原形にしても、ラッカーなどで
表面をコーティングするといいでしょう。
その場合は水性ラッカーではなく
有機溶剤系のラッカーをお使いください。
水性ラッカーはシリコンを流し入れたときに溶けて
型の表面が荒れてしまいます。

ちなみに私は原形を作る素材として
石膏、石膏粘土、石粉粘土などを使っています。
紙粘土は表面を滑らかにきれいにすることができないので
原形制作には不向きです。

用意したものが型を取ることが出来るものかどうか
先の図を参考にして、原形のすべての部分が
引っかからないかよくチェックしてください。
これを怠ると型だけでなく、せっかくお作りになった原形も
こわしてしまう、ということにもなりかねませんので
十分にご注意ください。

はじめのうちはごく簡単なデザインのものの方がいいかもしれませんね。



型を取る手順
シリコンで型を取るための原形の画像 適当な大きさに切ったプラスチック板に、原形を接着剤で貼り付けます。
原形を厚紙で囲っている画像 原形のかたちに合わせて厚紙で囲い、シリコンがもれないように、セロハンテープでしっかりとめます。 厚紙の高さは原形の高さより5ミリ以上大きめにしてください。
シリコンに硬化剤を混ぜ合わせている画像 計量カップに シリコン を適量入れ、分量の硬化剤を添加してゴムヘラでよく混ぜ合わせます。 ゆっくりと混ぜ合わせてください。 早く混ぜると細かい気泡が入って型のできが悪くなります。
また、硬化剤が均一になるように、カップの内側をこそげとるようにして混ぜ合わせてください。
混ぜ合わせ方が不十分ですと、硬化不良を起すことがあります。
原形の上からシリコンを流し入れている画像 シリコンを少しずつ流し入れます。 細工部分やくぼんだところに気泡を巻き込まないように注意してください。
原形に気泡がついてしまったときは、爪楊枝などで取り除きます。

3、4の作業で型の良し悪しが決まりますから、じっくりと落ち着いて行ってください。
固まったシリコンモールドを裏返して下に入り込んだシリコンを切って取り除いている画像

シリコンが完全に硬化したら、厚紙をはがして原形を取り出します。
硬化時間はシリコンの種類や気温によって違いますので、説明書をよくお読みになってください。プラスチック板と原形の隙間にシリコンが入り込んでいたら、カッターナイフやハサミで切り取ります。 カッターナイフの刃は新しいもので作業してください。

完成したシリコンモールドを天日に当てて型離れをよくしている画像 天気のいい日に半日太陽に当てます。 これはどこの説明書に載ってない、私が経験からいきついた仕上げ方法です。
こうすると型の離型性が高くなります。 これを行わずにすぐにレジンを成型しようとすると、シリコン型とレジンがくっついてしまうことがありますのでご注意ください。

以上が基本的な型取りの作業工程です。
まだまだ細かいコツがたくさんありますが
一度にご紹介できませんので少しずつご説明していきますね。


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初心者用シリコンモールド(型)を作るための基本制作資材キット



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