レジン に興味があるんだけれど
どんな材料をそろえたらいいのか
どうやって作業をするのか
なにもわからない初心者なので・・・
という方は多いのでは?
私も約30年前はそうでした。
たしかにレジンはむずかしそうな
印象をうけますよね。
なんとなく「化学」的な感じがして。
でもレジンもシリコンも
基本的な扱い方はとても簡単です。
レジン作家のKuma が
わかりやすくご説明しましょう。
実は樹脂もレジンも同じものです。
樹脂(ここでは合成樹脂のこと)を
英語でレジン(Resin) と言うのです。
あなたがどんな物を作りたいのか
それで決まります。
透明なものが作りたいなら
「エポキシレジン」か「UVレジン」。
透明じゃなくてもいいし
あとで色を塗りたいのなら
「ポリウレタンレジン」
おおまかに分けるとこうなります。
ポリウレタンレジンは
フィギュアなどの造形に
使われているレジンです。
エポキシレジンとUVレジンは
透明度はほぼ同じですが
エポキシレジンの方がきれいです。
それぞれの硬化時間は
エポキシレジンが24時間ほど
UVレジンはUVライトに当てて
5分ほどで固まります。
エポキシレジンは硬化時間は
長いですが、立体的な作品
厚みのある作品、造型作品を
作ることができます。
UVレジンは紫外線が
届かないと固まらないので
薄くしか固められません。
つまり、簡単にちょっとした
アクセサリーなどを作りたい人は
UVレジンを
立体的な造型や、他の素材を
いろいろと入れて固めたり
深みのある色合いを楽しんだり
より高いレベルの作品制作や
芸術的な創作をしたい人は
エポキシレジンを選ぶといいですよ。
あなたがこれからレジンという素材で
どのくらいの創作がしたいのかも
使い分ける判断となります。
趣味で、気軽に手軽に
ミール皿や小さなシリコン型で
チャームや押し花などを入れて固めて
アクセサリーを作る
それくらいでいいという方は
UVレジンが適しています。
球体や半円球、キューブ、円筒形
円すい形、ピラミッド型など
形にも凝りたいし楽しみたい
ドライフラワーや天然石など
立体的なものをレジンに閉じ込めたい
複雑な着色や、奥行きのある
深い色など、着色にも凝ってみたい
キャラクターのような造型も
作ってみたい、という方は
エポキシレジンをお選びください。
最初に簡単なUVレジンから入りますと
「エポキシレジンは2液タイプで
めんどうだし、硬化時間も長いし
それになんかむずかしそう」と
ハードルが高く感じられて
なかなかチャレンジできなくなります。
最初からエポキシレジンから入りますと
(失礼ですが)UVレジンは
おもちゃ程度の素材としか思えません。
そのくらいの差があります。
エポキシレジンは2つの液体を
混ぜ合わせることで固まる
「2液混合型」です。
UVレジンはUVライトに当てて固める
「紫外線硬化型」のレジンです。
私の扱っていますエポキシレジンは
「主剤 2 :1 硬化剤」 の混合比で
デジタルはかりで正確に計量して
ゴムヘラでていねいに混ぜ合わせます。
UVレジンは1液タイプなので
計量などは必要なく
ボトルなどから出して
UVライトに当てるだけです。
エポキシレジンは2液を混ぜ合わせる。
エポキシレジンはだいたい
1日~3日程度で固まります。
2液を混ぜ合わせることで
化学反応が起こり
熱反応によって硬化するので
気温(室温)が高いと速く固まり
低いと時間がかかります。
また、固める量が多いと速く固まり
少ないと硬化に時間がかかります。
流し入れた形状が薄いものや
細長いものの場合は
化学反応が進みにくいので
時間がかかります。
UVレジンはだいたい5分程度。
自然の太陽光でも固まりますが
時間もかかりますし不確実です。
小さいものは硬化時間が長くなる。
エポキシレジンの場合は
計量するデジタルはかり
(1g単位で計量できるものでOK)
混ぜ合わせるためのカップとゴムヘラ
以上が最低限必要なものです。
UVレジンの場合は
UVライトが必要となります。
以上の特徴を考慮して
作りたいデザインやアイテムによって
2つのレジンを使い分けると
いいと思いますよ。
簡単に言えばゴムみたいなものです。
ただし、お菓子のシリコン型や
シリコン製の製氷器に使われている
シリコンと、レジンを成型する
シリコンとは種類が違います。
それらのシリコン型でレジンを
成型しますと、表面がくもったり
ざらざらになったり
くっついて取れなくなったりします。
レジンは、レジン成型用のシリコンで
固めるのが基本です。
市販のシリコン型
左 お菓子用 右 レジン用
レジン成型用シリコンで
自作したシリコン型
シリコンにも硬さなどが違う
いろいろな種類の商品が売られていますが
それほどこだわる必要はありません。
私は信越化学社製のシリコンが
一番扱いやすいと思っていますので
30年近くずっと使い続けています。
ブ○ーミックスや、おゆ○といった
固形の型取り材では、きれいに型が
取れませんので
レジン創作には適していません。
シリコンと硬化剤を混ぜ合わせますと
化学反応が起きて固まります。
シリコンと硬化剤の混合比は
信越化学製のシリコンの場合
「シリコン 100 :1 硬化剤」 です。
ですから100グラムのシリコンに対して
1グラムの硬化剤で固まります。
シリコンと硬化剤の混合比は
多少誤差があっても固まりますから
あまり正確に計量する必要はありません。
4時間~8時間程度で固まります。
気温が高いと速く固まり
低いと時間がかかります。
計量するデジタルはかり
(1g単位で計量できるものでOK)
混ぜ合わせるためのカップとゴムヘラ
以上が最低限必要なものです。
いかがでしたか?
レジンやシリコンについて
だいたいご理解いただけましたか?
ちなみにアメージングのユーザーさんが
お作りになっているものや用途は
★アクセサリー
★小物・雑貨
★インテリア雑貨
★花を閉じ込めたレジンフラワー
★オルゴナイト
★コスプレ衣装のパーツ
★フィギュアのパーツ
★ミニチュア
★ドールアイ
★カラーテラピー
★模型のパーツ
★テーブルの天板などの家具
★アンティーク家具の修繕
★カーアクセサリー
★アート系学生の卒業制作
★実験用、計測用パーツ製作
などなど、とても広い分野で
お使いいただいています。
エポキシレジンは楽しいですよ。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!