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ポリウレタンレジンでバラを作る方法をご紹介しましょう。
手間はかかりますが、とても丈夫なバラを作ることができます。
このバラの作り方は、コスプレーヤーのための雑誌
「COSMODE 2010年1月号」で紹介されました。



もっと簡単に樹脂粘土でバラを作る方法もご紹介しています!






ポリウレタンレジン・エポキシレジン兼用の染料で色を付けます。
レジンの染色はラッカーでもできますよ。
ポリウレタンレジンのA液を必要量計量します。 私はA、Bどちらでもいいと思うのですが、説明書にそう書いてあるので、一応A液としておきますね。

A液に染料を少量添加して、よく混ぜ合わせます。 この時に染料が溶け残ってしまったら、お茶パックなどで漉してください。 混ぜ合わせたA液に、B液を同量はかって入れてよく混ぜ合わせ、クッキングシート(シリコン加工されたもの)に、適量落とします。
最初は広げにくいですが、硬化が始まりますと、薄くのばすことができるようになりますよ。

薄いですから硬化にちょっと時間がかかります。 ポリウレタンレジンを成型する時は、必ず換気をしてください! シリコン加工してあるので、レジンはくっ付くことなくきれいにはがすことができます。 ラップ、アルミホイルではうまくできません。

まわりのバリや、余分なところをはさみで切り取り、形を整えます。
薄いですから簡単に切れますよ。
ホットプレートなどで温めます。 熱いお湯でも結構ですが、どちらにしてもやけどには十分に気をつけてくださいね! 右の画像のように、厚手のビニール手袋などで、手を保護しましょう。

ポリウレタンレジンの成型品は、熱を加えるとやわらかくなりますから、手で花びららしく形を整えます。
花びらの形はお作りになる花をよく観察して、その特徴を出すようにします。

形ができたら水に入れて冷やし、花びらの形を固定します。
このようにしていろんな形の花びらを作ります。 ここまでが根気のいる作業で大変なんです。

同じように温めてやわらかくし、くるくるっと巻いて芯となる中心の部分を作ります。
 
適当な容器(熱を加えても大丈夫な素材)に、接着剤のグルースティックを入れて、同じくホットプレートなどで温めて溶かします。
グルーガンを使うよりも、この方が作業がしやすいですし、強力に接着することができます。

 一度にたくさん溶かしますと、グルーの温度が上がらず、接着強度がひくくなりますから、熱くなるまで待ってくださいね。
このあとの作業もやけどに注意してください! うっかりすると大変なことになりますよ、私のように。
溶けたグルーを、形をつけた花びらですくって、芯に貼りつけます。
貼りつける作業は素早く行ってくださいね。 ゆっくりとやっていますとグルーが冷えて、接着力が弱くなります。

同じようにして花びらをつけていきます。 あらかじめつける花びらと、貼りつける向き、位置を決めておくといいですよ。
同じです。
みなさんは手袋をしましょう。
3、4枚の花びらをつけたら、外側に開いた花びらをつけていきます。
このあたりのバランスは、お客様のお好みで決めてくださいね。

最初はバランスをとるのがちょっとむずかしいかもしれませんが、やっているうちにコツがわかってきますよ。

外側には大きな花びらをつけます。
内側の花びらはぴんとしていて、外側にいくにしたがって、広げたり、曲げたり、しわを付けたりするとバラらしくなりますよ。 いかがでしょうか? バラに見えるでしょ?
コツは花びらの数を、実際よりも少なくすることと、三角を作るように、花びらをつけていくことですね。
わたしもひとつ作るのに10分くらいかかります。




残念ながらこのバラは、エポキシレジンでは作ることができません。
できますが、エポキシで成型したものは、気温40度程度で
やわらかくなってしまいますから、花びらの形が元に戻ってしまうのです。






よく練った粘土を丸く平らにのばします。 できるだけ薄く。

のばした粘土を竹串に巻きつけて、花びらの芯を作ります。


芯はつぶしてしまわないで、くるっとカールするような感じに巻きます。 同じようにのばした粘土、つまり花びらを巻きつけます。
まきつけた粘土は、取れないように下の部分を芯にくっつけます。


芯に近い花びらはピンと巻きつけますが、外側に行くにしたがって、花びらは広がっていきますから、花びらの先を指で外側に広げます。

花びらがほどけて開いていく感じを出します。

狭いところは竹串で形をつけます。 花びらが重なっているところは、芯の方に押し付けて、花びらの先の方は開いていて、根元の方は引き締まっているようにしますと、メリハリが利いてバラらしくなります。 ちょっとわかりづらいかな。


外側の花びらは広がるだけでなく、なんとなく丸まったり、やぶれそうになっていきますから、指で花びらの先を丸くしたり、へこませたり、ちょっと折り曲げたりします。


なんといいますか、外側の花びらは中心の花びらを包むように形付けていくと、バラらしい花びらの風情を出すことができます。。

竹串を使ってへこみを付けますと、花びらが裂けたように見えて、よりバラらしくなります。

外側に行くにしたがって花びらは傷んでいきますから、わざとちぎって傷んだ感じを出すのもいいですよ。


花びらが増えてきたら、全体のバランスを整えます。 芯の方はしっかりと巻いていて、外側に行くにしたがって花びらがフワッと広がっている感じにします。。

花びらに丸みやへこみ、折れ、裂けた傷を付けることで、なんとなくバラらしい風情となります。 この花びらの表情が出せるかどうかで、完成した時にバラに見えるか、単純な絵のような単なる花になるかが決まります。


粘土でバラを作るときのコツは、いかに花びらの枚数を少なくして、しかもバラらしくデフォルメするか、です。 本当のバラのようにたくさんの花びらを付けますと、かえってバラに見えなくなります。


花びらをつけ終わったら、ガクの部分をしっかりとくっつけて、花びらがはがれないようにします。

しっかりと花びらを付けたら、カッターナイフで不要な部分を切り取ります。 ガクを付けたい人は緑色の粘土で付けてくださいね。 今回はめんどうなのでなし(^^;)

こんな感じでいかが? これはオーブンで焼くタイプの粘土なので、90度くらいで20分ほど加熱して固めます。 粘土は弾力があるので、形付けても少し形が戻ってしまいますから、焼く前にもう一度花びらの形を整えましょうね。 


   



バラを上手に作るには、まず本物のバラを買ってきてよく観察すること。 そして花びらの付き方や開き方をよく見ること。
そして粘土で作る際には、中心部分の花びらはリンとして強く、外側の花びらはやわらかく、か弱く、そして優雅に形を付けます。
あとは上から見て三角形を作るように花びらを付けていくと、バラらしい姿になります。 花びらの付け方や花の形、全体のデフォルメの仕方は、マンガのバラの花を参考にするといいですよ。

最初からうまくはできませんが、10個、20個と作っているうちにだんだんコツがわかってくると思いますよ。 楽しみながら作ってみてくださいね!