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(2017年9月 加筆)

第1回目はもうこれ以上簡単に作る方法はないというくらい簡単に
シリコン型 (モールド) を使わず、身近なところで手に入る物を使って
アクセサリーやストラップなどのパーツを作る方法です。
「エポキシレジン初心者だけど、とにかく一度やってみたい」
そんな方におススメです!。

このページは2002年頃に作成してずっと公開してきたものです。
ですから内容的にはちょっと古い感じがしますが
今、ネット上のブログや、販売されているテキスト本のなどで
見られるアクセサリーの簡単な作り方の多くは
このページが元となっています。
(2017年9月)




レジンの型に使える物

レジンを染める

レジンの型に使える物
今回エポキシレジンの成型に使うものです。

クッキーの型、しょう油やソースなどを入れる容器、ビニール袋、ケーキトッピング、油粘土、鉛筆、プラモデル用ラッカーなど身近なところで簡単に手に入るものばかりで作ってみましょう。

プラモデル用のラッカーはアクリルラッカーかエナメルラッカーをお使いください。 ニトロセルロース系のラッカーではうまく染色できません。 もちろんレジン用の染料がベターです。

アクリルであれば水性でもかまいません。 透明感を出すにはクリアーのラッカーを、にごった色に固めたい場合は普通のラッカーを混ぜ合わせます。

その他に、サインペンのインクなんかでもきれいな色に染めることができます。 ただし、硬化後に不思議と色が変わる場合もありますが、それも含めて楽しいですよ。



金属やプラスチックの型はレジンがくっつかないように内側にセロテープを貼ります。 金属やプラスチックの型はレジンがくっつかないように内側にセロテープを貼ります。

板などにしわのないビニールを貼り付けて 型をテープでとめていきます。レジンがもれないように2、3重にしっかりととめます。

硬化したレジンが取り出しやすいように食用油、またはワセリンを塗っておきます。
ポリプロピレン(PP)製の型にはレジンはくっつきませんから内側にテープを貼る必要はありません。

エポキシレジンは主剤2:硬化剤1の割合で混ぜ合わせます。 レジンの扱い方の詳細は、「Howto〜レジン教室」 をご参照くださいね。
型にレジンを流し入れます。 たまたまお店で目に入ったケーキのトッピングを入れてみました。 ですからこれでなくてはいけないというわけではありませんよ。

次はソースボトルを使ってフォグ染色法で成型してみましょう。
まず透明なままのエポキシレジンをボトルの半分ほど入れます。
別の容器にレジンを少し取り分けてラッカーで色を付けます。
(ラッカーの濃さや量によってはうまく混ざらない場合がありますl。レジンの染色に関しましては、Howto6 をご参照ください)

色を付けたレジンをボトルの中に入れます。
入れる量はお好みで。
透明のレジンを口まで注ぎいれます。
このとき染色したレジンが一箇所にかたまっているようでしたら爪楊枝や針などで少しかき混ぜます。

今度は油粘土を使って型を作ってみましょう。
といっても何かを押し付けてくぼみをつけるだけです。

今回私はフィルムケースと鉛筆を使いました。
実に簡単に型ができてしまいました。
そこにレジンを流しいれます。硬化後にナイフで削りますからいびつな形でもかまいません。
今度はきれいな落ち葉をビニール袋で薄い板状に固めてみましょう。
落ち葉の加工方法は下をご覧ください。

これも簡単です。袋にレジンを入れ空気を抜いて口を閉めます。 平らな板状にするために適当な大きさに切ったダンボールにはさみます。

均一な厚みになるように輪ゴムでとめて立てかけておきます。 ソースボトルから取り出すには口からカッターナイフで切れ目を入れて2つに開くようにします。手など傷つけないように十分にご注意くださいね!

金属で固めたものは取り出すのにちょっと苦労するかもしれませんが、ペンチなどを使って取り出してください。 シリコン型を使わなくてもいろんな形のパーツを作ることができましたよ。 これを使ってあなたなら何を作ります?
加工の仕方は下を順にご覧ください。



ポリプロピレンの型は成型品を簡単に取り出すことができますし、何度でも使えて便利ですよ。 成型品の端やはみ出したところ (バリ) で手など切ることがありますのでカッターナイフで切り取ります。 バリをカットしたあとの仕上げ方は Howto5 をご参照くださいね。

こんなオーナメントを作ってみました。
ケーキトッピングが星のようできれいでしょ? このようにアイディア次第でいろいろものにな応用ができますよ。



ビニール袋から固めた落ち葉を取り出します。 薄いですから手のひらで暖めるとすぐにやわらかくなります。
お好きな形にはさみで切ってくださいね。

こんなきれいな(実物はもっときれい!)パーツができましたよ!なににしましょうか、ストラップ?キーフォルダー? 少し大きめの袋で固めれば落ち葉の入った透明な葉書もできますよね。もちろん郵便で送れますよ。


成型品にくっついていた油粘土をブラシなどで洗い流すと、表面がすりガラス状に仕上がってなかなかいい雰囲気になります。
これをカッターナイフでカットしていきましょう。
エポキシレジンは熱を加えるとやわらかくなる性質があります。
ドライヤー、ストーブ、ホットプレート、お湯などで温めてやわらかくしながら少しずつカットしていきます。

あわてずに少しずつカットしていきましょう。
あわてて足にカッターナイフを突き刺した人がいます。私ですけど・・・
金属パーツ(今回はカツラ)の口の大きさに合わせて差し込むほうをカットします。
パーツには透明な接着剤でつけたほうがきれいに仕上がりますよ。


9ピンやヒートンをさしこむ穴は、ピンバイスやルーターであけます。
あとはお好みに合わせてアレンジを楽しんでくださいね!



今はレジンという素材が一般的になり、レジンでアクセサリーをお作りになる方がとても増えて、このレジンという素材の楽しさ、素晴らしさ、可能性の大きさを信じて普及に努めてきた私としましてはとてもうれしいです。 ぜひ楽しんでくださいね!



さてここからは最新の制作風景です。
同じくあぶら粘土で型を作って、レジンを流しれます。
シリコンで型を作る手間をはぶいたのではなく
花の形に合わせたかったので、あぶら粘土を使用しました。




ヤマホトトギスという山野草を
独自に考案した製法でドライフラワーにします。
乾燥させたらアレンジメント。 あぶら粘土で囲って
エポキシレジンを流し入れます。
一度にこれだけのレジンを流しれますと
普通は発熱してしまうのですが
発熱させない方法を思いつきました。

粘土から取り出しますと
接していた部分が
すりガラス状になっています。
温めてやわらかくしながら
少しずつカットしていきます。
これはこれできれい。
   
 自作の切削ナイフで角を落とします。 スポンジヤスリ でなめらかに削ります。   
ここからは下地研磨で
表面を整えていきます。

     
「切削・研磨セット」で磨きました。
      あぶら粘土で作った型でも
アイディア次第でこのような高度な
作品を作ることもできるのですよ。
ぜひお楽しみくださいね!
アンティークボトルをレジンに閉じ込めて
レジンで台座を作って
アロマリードディフューザーの完成です。
 
美しいレジンフラワーを作り方を
テキストでご紹介しています。