はじめての方には、レジンやシリコンをどのようにすると
固められるのか、作品が作れるのか
ちょっとわかりにくいと思いますので
ざっくりとした扱い方、作業の流れ、加工方法を
簡単にご説明しますね。
このページをご覧いただきました上で
Howto」 をお読みいただきますと
レジンでの創作がわかりやすくなると思いますよ。



当サイトで扱っていますエポキシレジンは
「主剤 (しゅざい)」 と 「硬化剤 (こうかざい)」 の
2種類の液体がセットになっています。





その主剤と硬化剤を混ぜ合わせることで化学反応が起きて
透明に硬く固まる素材です。




主剤と硬化剤の混合比率は
主剤2に対して、硬化剤が1の割合です。
重さによる重量比です。
(例 主剤20グラムの場合、硬化剤は10グラム)

混合比は正確でないと固まりませんから
必ずデジタルはかりで計量をします。

液には多少粘度がありますが
少し温めることで水のようにサラサラになります。




計量したレジン液を丁寧に混ぜ合わせます。
混ぜ残しがありますと
きちんと固まらなかったり
固まったあとで表面にベタつが残ったりします。

混ぜ合わせ時間は、3〜5分程度。
固まりきる時間 (硬化時間) は、1〜3日程度。

硬化時間は、固めるレジンの量や形状によって左右されます。




当サイトで扱っていますシリコンは
「シリコン」 と 「硬化剤」 の、2種類の液体がセットになっています。





混合比は重量比で、シリコン100に対して硬化剤が1です。
(例 シリコン200グラムの場合、硬化剤は2グラム)








100対1という混合比は計量しにくいですが
エポキシレジンと違い、シリコンは混合比に
多少の誤差があっても固まります。
たとえば、100:0,5でも、100:2でも固まります。





硬化剤を添加したあとで丁寧に混ぜ合わせます。
混ぜ合わせる時間は、約1分程度。
硬化時間は、6〜8時間程度。
気温 (室温) が低い場合は、硬化時間が長くなります。





型を取る原形を厚紙で囲って、セロテープでもれないように止め
シリコンを流し入れます。





硬化後に厚紙をはがして、原形を取り出します。
こうして作った型にレジンを流し入れて固める創作が
レジンでの作品作りの基本です。






透明なエポキシレジンは、さまざまな色に着色 (染色) することができます。
当サイトで販売している染料 (着色剤)
本来はレジン用ではありませんが、私は20年以上前から
愛用している物で、とてもきれいに染まり
今ではレジンを染める染料としてすっかり定着しています。







少量でとてもよく染まります。
染料を入れすぎますと、硬化不良 (きちんと固まらない状態) を
起こすことがあります。












染め方には様々な方法があり、組み合わせることで
無数と言えるほど、いろいろに着色することができます。
(下の画像参照)







硬化したレジンの硬さは、プラスチック程度ですから
さまざまに加工することができ
カッターナイフなどでカットすることもできます。




紙やすりや金属製のやすりで削ることもできます





ピンバイス (上の画像の工具) やドリル、ルーターなどで
穴をあけることもできます。
穴をあけることで、下の画像のように
ヒートンや9ピンを差しこんで、アクセサリーの素材に
加工することもできます。











シリコン型で固めたレジンは、シリコンに接していた部分が
すりガラスのような、ツヤのとぼしい状態になることがあります。
そうした場合には、クリアーラッカーコーティング剤を塗ることで
ツヤを出すことができます。







私が長年模索し続けて資材を集めた、「切削・研磨セット」を使うことで
とても深いツヤに仕上げられるようになりました。
手間はかかりますが、クリアラッカーやコーティング剤でツヤを出したものとは
手ざわりがまったく違い、天然石やコハクのような
しっとりとなめらかな手ざわりにすることができます。













作業時間は、慣れることが必要ですが
私は1〜2時間で仕上げることができます。
(あくまでもめやすとしてください)




クリアーラッカーやコーティング剤との使い分けは
どこまでの美しさを求めるかによりますが
小さいパーツのツヤだしであれば
クリアーラッカーやコーティング剤で十分だと思います。
手間をかけても、いい作品に仕上げたい方は
がんばって切削・研磨によって仕上げてくださいね。

以上が、レジンを使った創作における、作業の流れと方法です。