レジン液にはどんな種類があるの?
その違いは?
安全性は? アレルギーは?
気を付けなければいけないことは?

そんなみなさんの疑問に
キャリア29年の レジン造形作家Kuma
お答えするページです。


◆レジンの種類と品質
◆レジンの安全性
 〜人の肌との相性に関して
◆それぞれの特性
 〜強度に関して
 〜耐熱性に関して
 〜劣化に関して




まず、「レジン (resin)」 というのは、英語で 「樹脂」 のことを言います。

市販されていますレジンには、とてもたくさんの商品がありますね。
今、レジンに興味をお持ちの方のほとんどは
水のように透き通った透明樹脂、つまり透明なレジンについて
知りたいのだと思います。

透明なレジンには、「エポキシレジン」と「UVレジン」があります。
では、それぞれの性質について簡単にご説明しましょう。



たくさんの透明レジンが売られていますが
しゃれた名前を付けているだけで、中身はほとんどがエポキシレジンです。
違いは品質がいいか悪いか、ですね。

品質のよくないものは、固まったあとに表面がべたついたり
固まる時にこまかい気泡が発生したり
硬化不良 (きちんと固まらない状態) を起こしやすかったりします。

レジンの品質の良し悪しは、だいたい値段と一致していますから
安い商品は避けた方が無難です。

品質のいいエポキシレジンは、透明度が高く、質感や手ざわりもよく
適度な重みがあり高級感を感じます。
また、とても硬いので、磨きますと美しいツヤが出ます。





エポキシレジンは鮮度が重要で、密閉状態でも
硬化剤は徐々に劣化していきます。
購入したレジンの硬化剤がすでに黄色く劣化していて
透明に固まらなかった、というトラブルも増えていますから
信用のおけるショップで購入することをおススメします。


エポキシレジンは 「2液混合タイプ」 と言って
「主剤」 と 「硬化剤」 を混ぜ合わせることで化学反応が起こり固まる素材です。
主剤・硬化剤という名称を使っていない商品もあります。



主剤と硬化剤は、それぞれ必要量を計量して混ぜ合わせますが
混ぜ合わせる混合比は商品によって違います。
計量はデジタルはかりを使用して、正確に計る必要があります。



硬化時間は、固める量や形状、気温 (室温) に左右されますが
1日から3日ほどで固まります。

気温(室温)が高いと硬化が速く進み、低いと遅くなります。
また、流し入れた形状が細い場合、薄い場合、極端に小さい場合は
化学反応が進みにくいので、硬化に数日かかることもあります。






このレジンはもともとは成型用ではなく
接着や塗装の硬化促進用に使われたものですから
創作に使われ始めた頃は品質はあまりいいとは言えませんでしたが
最近はかなり品質が良くなっていて
UVライト (紫外線照射灯) を当てるだけで
5分ほどで固まる手軽さが人気となっています。

扱い方も簡単で、UVレジンとUVライトの取扱説明書を読めば
だれでもすぐに作ることができます。
(なのになぜテキスト本や教室がたくさんあるのかが不思議)


UVレジンはその性質上、紫外線が届かないと固まらないため
厚く固めることができないので、作るものは薄いものに限定されます。

ですから、UVレジンとエポキシレジンの使い分け方は
薄く固めるだけの簡単な創作ならUVレジンを
厚みのある立体的なデザインや、造型、アート作品
今流行のオルゴナイトなどはエポキシレジンを使用します。

UVレジンにくらべますと、エポキシレジンの方が応用範囲が広いですから
より高いレベルの創作ができます。

当サイトには昔から芸大、美大、デザイン学校などの生徒さんが
よくアクセスされますが、レジンで造型をお考えの方は
迷わずエポキシレジンをお選びください。
わからないことがありましたら、私がお教えしますから大丈夫ですよ。








最近、ネット上のブログやまとめ記事などで

「レジンは危険性があるから扱わない方がいい」

という記事を見かけるようになりました。
そのためレジンでの創作をためらわれる方が増えています。

実際のところはどうなのか?
現在主流の 「UVレジン」 と 「エポキシレジン」 についてご説明します。

結論から言いますと、正しく扱えばなんの問題もなく安全です。

(エポキシレジンの主成分の毒性に関しましては
このあとに記載しておきますので、ご参照くださいね)


たしかに化学物質ですから、体質によりましては
原液が皮膚について荒れる人もあるかもしれません。
しかしビニール手袋を着用して作業をすれば問題ありません。

また、においや化学反応による気化物質が気になる場合は
換気をすれば問題ありません。
ただし、私はUVレジンやエポキシレジンを扱っていて
気化成分を体で実感したことはありません。

「レジンアレルギー」 という言葉をネット上で見かけますが
アレルゲンはさまざまありますから、結局は人それぞれの体質でしょう。
私は甲殻類アレルギーでカニが食べられませんが
「カニは危険な食品だ」と言いましたら
みなさん「なるほど」と思われますか?

私は30年近く自宅でレジンで作品制作を行ってきて
私を含めて家族みな、なにかしらのアレルギー持ちですが
健康被害の出たことは一度もありません。
私の経験では、レジンアレルギーの方はほんのわずかです。


ちなみにメーカーに問い合わせますと、「絶対に安全です」 とは言いません。
PL法対策のため、当然のことながら
「危険性もありますので取扱いには十分にご注意ください」
と答えます。
それを「やっぱり危険性があるんだ!」と書いている方がいらっしゃいましたが
それは見当違いです。


しかしなによりも
レジン創作は40年以上も前から楽しまれている
という事実が一番の答えではないでしょうか?
もし危険性のある素材でしたら、もっと以前に問題になっていたはずです。






人の肌との相性に関して


「レジン製のアクセサリーを身につけて、かぶれませんか?」
というご質問をよくいただきますが
樹脂はいわゆるプラスチックと同じ物と言ってもいい素材ですから
私たちの身のまわりにありますスマホカバーや
プラスチック製のアクセサリーなどとほとんど変わりません。

人はそれぞれ体質が違いますから
「絶対にかぶれない」 とは言えませんが
少なくとも私はレジンのアクセサリーで
かぶれたという話は聞いたことはありません。

アクセサリーなどをお作りになっても、大丈夫だと私は考えています。






エポキシレジンの毒性

主成分はビスフェノールAですが、経口投与での毒性は以下のとおり。

◆急性毒性は食塩と同程度。
◆タバコの煙に含まれるニコチンの毒性の約60分の1。
◆ゴキブリ用殺虫剤の毒性の約3分の1。
◆ヒトの体内に吸収された場合、肝臓で代謝されて速やかに尿中に排泄される。
 血中半減期は約6時間。
◆発がん性は認められない。
◆女性ホルモン様作用は、ヒトの女性ホルモンの1万分の1以下。
◆毎日50mg×体重 (体重60kgのヒトの場合で3グラム) を
 飲まなければ慢性毒性はない。

※エポキシレジンを毎日飲む人はいません。※

レジンよりも洗剤や漂白剤の方が、危険性は高いと言えます。

UVレジンの使用量は、エポキシレジンにくらべてかなり少量ですから
毒性はさらに低いでしょう。






エポキシレジンの長所と短所

エポキシレジンの長所は、透明度が高く、立体的な造型ができ
また、着色することも簡単ですし、レジンの中にほかの素材を
閉じ込めることもできます。

硬化後はとても硬くなりますが、カットや切削、穴あけ、研磨などを
簡単な道具や工具ですることができますから
さまざまな作品の制作に使うことができます。

組織の組成がとても強固なので、高級感を感じる適度な重さと
手触りがとてもいいのが特徴です。



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※レジンに慣れない方はマネをしないでくださいね。











短所は、ひとつのかたまりとなる大きな物を成型しようとしますと
化学反応が急激に亢進して発熱して焦げてしまうこと。

立方体のような固まりとなるものでしたら
一度に150g〜200g程度が限界ですから
大きな形のものを成型する場合は、何回かに分けて流し入れる
必要があります。
ただし、分けて成型しますと、その境目が透明の筋となって
わかってしまいます。

固まったあとも、約40℃程度の温度で
ビニールのようにやわらかくなりますから
置く場所や使用目的に制限があります。



UVレジンの長所と短所

UVレジンの長所は、数分で簡単に固められること。
色を付けることもできますし、小さいものでしたら
一緒に固めることができます。

エポキシレジンのように2液を混ぜ合わせる必要もなく
紫外線を照射するUVライトも、それほど高価なものではありません。


短所は、厚く固められないこと。
そのため立体的な造型ができません。

また、UVレジンの中にほかの素材を入れた場合
UVライトが当たらない部分が固まりにくいことがあります。


ミール皿でアクセサリーを作る場合
UVレジンは表面張力でレジン液を盛り上げて固めます。
エポキシレジンはシリコン型で作ります。

















強度に関して

エポキシレジンは曲げようとしますと、折れてしまいます。
しかし引く力に対してはかなり強いです。
組織の結合力がとても強いので、「粘り強い」という印象です。


耐熱性に関して


エポキシレジンは熱には弱いです。
形状によって違いますが、40度程度に温めますとやわらかくなります。

やわらかくなるといいましても、溶けるわけではなく
ビニールや硬めのゴム程度のやわらかさです。
冷えるとまた元のとおりに硬くなります。
直径1センチの棒状の成型物でも
夏の締め切った室内ではやわらかくなってしまいます。

ただし、いったん変形してしまっても
熱を加えて元の形に戻すことができます。


劣化に関して

「エポキシレジンは紫外線によって黄色っぽく変色する」
と、ネットで見かけますが、原因は酸素による酸化ですので
UVカットの塗料などを吹き付けても効果ありません。
ただし、レジンの中に花や印刷物などを封入した場合は
色の褪色をある程度抑えることはできると思います。
が、そのUVカットの塗料自体が変色する可能性もあります

ただ、最近のエポキシレジンは、あまり変色しなくなりました。
以前にくらべますとかなり品質が良くなっています。

また、成型時にほんの少し青の染料を混ぜて硬化させますと
黄色化がわかりにくくなります。
また染色してしまうとまず変色はわかりません。

しかし酸化するのは特にレジンに限ったことではなく
紙や布、木材、ビニール、プラスチックでも同じですから
レジンが素材として劣るわけではありません。

最近では、時を経て染まっていくセピア調の風合いを
「味が深まっていく」 と、お考えになる方も増えています。



2005年作


いかがでしたか?
レジンの安全性や特性などについて
だいたいご理解いただけましたか?

レジンを使った作品作りについて
もっといろいろと知りたい方は
ぜひほかのページもご覧くださいね。
このアメージングほど情報量が多く、技術レベルの高いサイトは
ほかにはありませんから。

ブックマークをして、ゆっくりと楽しんで行ってくださいね!