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離型剤 (りけいざい) と剥離剤 (はくりざい) の違いと使い方



離型剤と剥離剤の違い


離型剤」 と 「剥離剤」 は、言葉の意味がどちらも「取りはずす」ということですから、その言葉から受けるイメージが似ているため、混同されやすいのですが、このふたつはそれぞれまったく違う用途に使います。

「シリコン離型剤」は、レジンを成型する時にシリコン型に吹き付けて、型離れをよくし、型を劣化から守るために使います。

シリコン剥離剤」は下の画像のように、立体物の型を取る際に、シリコンと油粘土、あるいはシリコン同士がくっつかないように、油粘土やシリコンに塗るものです。

「剥離剤」はなかなか手に入らないものですから、これをお使いになる方は少ないと思います。
たいていは「離型剤」を「剥離剤」ように使っているケースですね。 つまり型を取る時に、シリコン同士がくっつかないように、「離型剤」を吹き付けて取れなくなった、という失敗が多いようです。
離型剤の中身は液体シリコンですから、当然くっついてしまうのですよ。

あるいは型を取る時に原形に吹き付けてしまうケースですね。
この場合あまり吹き付け過ぎますと、原形の表面で離型剤が水滴状になり、それが型に凹みを作ってしまいます。
ほかのサイトさんや本などでそう説明していることがありますが、これは間違いです。 原形には絶対に離型剤を吹き付けないでくださいね。
そのために原形にラッカーを塗ったり吹き付けたりして、原形をコーティングし、シリコンが食いつかないようにするわけですから。


離型剤の使い方


離型剤はスプレー式で、先ほど書きましたようにシリコン型に吹き付けます。 離型剤を吹き付けるときのご注意としまして、吹き付けたあと必ずティッシュペーパーや綿棒で、型の表面の余分な液体シリコンを拭き取ってください。
そのままレジンを流し入れますと、成型品に水滴状の凹みができることがあります。

拭き取ったあとガムテープなどで表面に付着したほこりやゴミを取り除き、それからレジンを流し入れますと、きれいな成型品を作ることができます。

離型剤を吹き付けても、レジンを成型しますと徐々に型の表面が劣化していきます。 これはもうどうしようもないことです。
きれいに成型できるのは、原形の形やその仕上げの良し悪しもありますが、離型剤を使った場合でだいたい20〜30個、使わない場合は10〜20個程度でしょうか。
シリコンは無害ですが、吹き付けはできれば野外で行ってくださいね。 室内で使いますと、床やカーペットがべたついてしまうことがあります。


離型剤にもいろいろと種類があり、値段もまちまちですが、レジン成型用であればそれほどの差はないようです。
ただしホームセンターなどで300円程度で売っています機械用のシリコンスプレーは、レジンの離型用には不向きですのでご注意ください。

また離型剤は必ずスプレーの物を使わなければいけないということはなく、硬化剤を混ぜていないシリコンを、ティッシュペーパーや綿棒などで塗って代用することもできますし、食用油で代用することもできます。
どちらの場合でもべったりとたくさん塗りつけるのではなく、ついているかついていないかわからない程度に、ごく薄く塗ってください。 あまりたくさん塗りますと、成型品の表面にべとつきが残ることがあります。

(ここでのご説明は当サイトで扱っています信越シリコーンと離型剤でのことですので、他社製品に関しましてはあてはまらないこともあります。 また、シリコン型の出来のよしあしや、シリコンの品質によりましては、離型剤を吹き付けてもくっついてしまうことがあります)



剥離剤の使い方


シリコン剥離剤は、立体物の型 (立体型・両面型) を取る時に使います。
ただし剥離剤をわざわざお求めにならなくても、ラッカーで代用することができます。
ラッカーで代用する場合は、水溶性の物は避けてください。
一度塗りですと、塗りむらがあったり塗り残しがあったりして、ふたつの型がくっついてしまうことがありますから、できれば2度塗りしてください。

剥離剤は透明なので塗った個所がわかりにくいですが、カラーラッカーでしたら塗った個所がよくわかります。
また、剥離剤は塗りにくく、2度塗りするとはがれてしまいますが、ラッカーは塗りやすく、重ね塗りもできます。

 上半分の型を取る



下半分の型を取る時



立体型を取り終ったところ



ラッカーをガムテープなどで取り除いて型の完成